こんにちは、ともはちです。
今日は米国の通信大手AT&T(銘柄コード:T)のご紹介です。株価のパフォーマンスはイマイチですが、その結果、現在超高配当銘柄になっています。
目次
AT&Tとは?
AT&Tは、Verizonと並ぶアメリカ最大手の電話会社です。電話以外に、インターネット接続、映像配信サービス等も提供しています。AT&Tは電話を発明したグラハム・ベルが立ち上げたベル電話会社が前身の由緒ある会社です。AT&Tとは旧社名 The American Telephone & Telegraph Company の略語です。
傘下には携帯大手のAT&Tモビリティ(旧シンギュラーワイヤレス)やワーナーメディア(映画会社で有名なワーナー・ブラザーズやニュースチャンネルCNNを傘下に抱えています)があります。
全くの余談ですが、ともはちは以前アメリカに少しだけ住んでいたことがあり、シンギュラーのRAZRという大ヒット携帯を使っていました。いつのことやねん!と言われそうですが、iphoneがまだ世に出る前のことです。まだこのときはいわゆるスマホはありませんでした。RAZRを使って半年後くらいにiphone(日本では販売されなかった初期モデル)が発表されて、とてもびっくりした記憶があります。しかし、世の中まだ旧来の携帯が全盛の時代でしたので、アメリカ生活ではスタイリッシュ&軽くて持ち運びのしやすいAT&T(シンギュラー)の携帯にはとてもお世話になった思い出があり、AT&Tは個人的に思い入れのある銘柄です。
配当利回り・配当時期・配当性向は?
現在の配当利回りは、6.2%、連続増配34年の配当王(AT&Tの会社情報にも「AT&T has recorded 34 consecutive years of quarterly dividend growth.」と掲載)です。株価が下落したことにより、配当利回りは現在かなり上昇しています。配当の支払い時期は、2、5、8、11月の年4回(米国株の配当は年4回が一般的)です。
出典:Dividend.com
株価のパフォーマンスが悪ければ配当だけ高くてもという話はありますが、黙ってホールドしているだけで3ヶ月に一度、1.5%程度の配当が支払われるのは美味しいですよね。
しかし、連続増配記録を維持するために、現在配当性向は119%と利益を上回って配当されている状況です。配当性向が100%を超えている状況は内部留保を切り崩して配当をしている状態ですので、いつまでも続けていけるものではありません。EPSを伸ばしていかないと今後は連続増配も厳しくなっていきます。
株価のパフォーマンスは?
2018Q2の決算を見ても、昨年と比較するとワーナーのみ収益を伸ばしていますが、それ以外の既存事業については収益が全体的に減少しています。利益率を高めることで、EPSは増加させているため、一概にNGではありませんが、収益を伸ばすドライバーを欠いている点が今後の成長という観点から見てもマイナスポイントです。そのため、株価もここ1年程度は残念ながら右肩下がりの下落傾向にあります。
出典:AT&T Stock Information
管理人ともはちはAT&Tを買っているの?
少額ではありますが、現在35株を保有しています。短期的に見ると株価パフォーマンスも悪いため、高配当でも積極的な保有はちょっととなりそうですが、携帯キャリアは今後IoT時代が本格化してくると通信基盤として必要とされる5Gで盛り返す可能性が高いと考えていますので、中長期投資の銘柄としてホールドしています。携帯キャリアの株は、KDDI、ドコモなど日本の株も同様の理由でホールドしています。
まとめ
短期的な株価パフォーマンスは期待しにくく、すでに配当性向も高い状態にある点がマイナスですが、34年連続増配の配当王銘柄かつ配当利回り6.2%の高パフォーマンス銘柄ですので、配当の果実を味わいながら、今後の5G時代を見据えて中長期投資の投資対象として考えていくのはありな銘柄です。