メルカリのIPOには参戦した方が良いのか?

こんにちは、ともはちです。

今日は皆さんご存知、メルカリの紹介です。6月はメルカリのIPOに始まり、いろいろ熱い銘柄が多いです。IPOへの参加は特に難しくありません。昼間は忙しい起き投資家の皆様には、夜中に軽くポチポチとパソコン操作して、IPO抽選の楽しさを知ってもらえると嬉しいです。

目次

メルカリとは?

皆様ご存知フリマアプリのメルカリをリリースしている会社です。フリーマーケットという従来からあった仕組みをネットの世界に持ち込み、ネット上でマッチングをすることで人々の行動を大きく変えました。

ビジネスモデル

メルカリの収益は、手数料として差し引かれる落札価格の10%です。メルカリ自体は出品者と落札者がマッチングする場所(個人間取引のためのマーケットプレイス)は提供しますが、メルカリ自身が何かを売るわけではありません。そのため、メルカリの価値は出品者がどれだけ集められるか、落札者がどれだけ集められるかの集客力と出品者と落札者のマッチング力にあります。

ネットワーク型のビジネスですので、メトカーフの法則が活きます。人と人の繋がりはメッシュ上になっていきますので、人が集まれば集まるほど加速度的に場の価値が高まっていくビジネスですので、いかに人を集めるか、継続的に出品・落札してもらうかということが大事です。

  • メトカーフの法則とは、「ネットワーク通信の価値は、接続されているシステムのユーザ数の二乗(n2)に比例する」という通信ネットワークに関する法則のことです

メルカリは、新規上場申請のための有価証券報告書にも記載していますが、「誰でも手軽に不用品を販売してお金に換える楽しみや、ユニークな中古品を探す「宝探し」感覚での買物を体験することができる」場所を提供することで、集客、継続利用を実現しています。

現在の累計ダウンロード数は、国内で7,100万DL、米国で3,700万DLに達しています。サービス開始が平成25年のため、わずか5年でここまでの規模に達しているのは凄まじいの一言です。

しかしながら、マッチングアプリの市場は、マーケットリーダーになれるかどうか、いかに早く市場を占有するかが大事ですので、市場を先んじて占有するために成長に対して巨額の投資をしていく必要があるビジネスモデルです。このビジネスモデルでは市場を占有するまでが大変ですが、市場占有の効果はメトカーフの法則で莫大なものになりますので、後から得られるリターンは非常に大きなものになります。

財務状況

実はメルカリはまだ赤字です。売上がドンドン上がっていますので儲かっているように見えますが、成長への投資を優先していますので、現状だけ見るとまだ赤字会社なのです。

さらに言うと、出資されている額も非常に多いため、借金まみれの会社でもあります。

他社でもマネーフォワードなど成長途中の赤字状態でも上場をするケースはあるため、赤字=上場NGではもちろんありませんが、ビジネスモデルの特性を理解していないとミスリードしてしまいます。メルカリは、今後の成長性に大きな期待があるがゆえに市場から高い関心を持たれているのです。

今後の見通し

メルカリは成長投資を優先した結果、すでにアプリのダウンロード数で国内最多のフリマアプリで、マーケットリーダーの立場を占めることができていますし、アメリカなど海外への進出も進んでいます。市場占有によるリターンが入ってくることも加味すると、今後さらに伸びることが予測されている状況です。

IPOの概要

申し込みは、6月4日から8日まで。当選数は、21,777,400株です。申し込みは、一口100株ですので、217,774口の当選があります。

ブックビルディング期間 2018年6月4日から6月8日まで
公開価格決定日 2018年6月11日
申込期間 2018年6月12日から6月18日まで
上場予定日 2018年6月19日
公募株数 18,159,500株(国内 4,288,700株、海外 13,870,800株)
売出し株数 22,554,800株(国内 14,648,200株、海外 7,906,600株)
OAによる売出し株数 2,840,500株

出典:日本取引所グループ 新規上場会社情報

余談ですが、グロービスはいいところに投資してますね。一般的に知られているのは、ビジネススクールとしてのグロービスですが、VC(ベンチャーキャピタル)もやっています。VCとしてのグロービスの手腕は他社の投資案件を見ても、お見事としか言いようがないです。

主要株主

ユナイテッド(株)
4,500,000株
グローバル・ブレイン5号投資事業有限責任組合
3,173,600株
WiL Fund I. L.P.
2,426,700株
グロービス4号ファンド投資事業有限責任組合
2,122,900株
イーストベンチャーズ投資事業有限責任組合 1,907,500株
三井物産(株) 
1,308,400株
Globis Fund IV,L.P. 1,272,300株
山田 進太郎
1,150,200株
テクノロジーベンチャーズ3号投資事業有限責任組合
1,111,200株
(株)日本政策投資銀行
934,500株

出典:日本取引所グループ 新規上場会社情報

IPO初値予想

1株あたりの公募価格は3,000円、1単元は100株です。そのため、購入価格は300,000円になりました。初値については、類似性の点から初値+48.5%をつけたLINEが初値形成としては意識されると思われますが、初期事業の成長飽和がやや見えていたLINEと比較すると、期待値の点でメルカリの方がもう少し強気な初値を形成する可能性があるように考えています。初値予想は、やや引き上げの4,500円から5,000円と予想しています。

6月20日追記

初値は5,000円となりました。

想定価格 2,450円
公募価格 3,000円
初値予想 4,500円〜5,000円
初値 5,000円

IPOに参加すべきか?

市場からの吸収金額は、約1,000億円です。メルカリほどの規模になると株価が爆発的に上昇することは考えにくいですが、待望のユニコーン企業の上場で人気銘柄のため、今までのIPO実績から見て、初値は売り出し価格を上回ることが確実視されています。

また、大型株のため、大量の抽選枠がありますので、かなり当たりやすいです。

IPO参加に必要な資金が24.5万円とややハードルが高いですが、積極参加をオススメしたい銘柄です。申し込みができる証券会社は、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券、みずほ証券、野村證券、マネックス証券、SBI証券、岩井コスモ証券、カブドットコム証券です。極東証券からも申し込みは可能ですが、ネット申し込みができませんのでお気軽投資家の皆様にはオススメできません。

管理人は、申し込める証券会社すべてで全力参戦予定です。共同主幹事の大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は当選数も多いと思われますのでオススメです。

2018/06/13追記:みずほ証券から当選しました〜!

メルカリ当選

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