こんにちは、ともはちです。今日は、高配当な国内株KDDIの紹介です。
高配当株であるということは、すでに成長力を失った企業であると思われがちですが、KDDIは今後も期待できる成長力も保ちつつ、株主還元にも力を入れている優良企業です。
目次
KDDI
KDDIは、auを展開する携帯キャリアで、通信インフラの大手企業です。
ビジネスモデル
KDDIのビジネスモデルは、固定費型のビジネスになるため設備投資の費用が多額になります。しかし、一旦投資額を上回ると高い利益を得やすいビジネスモデルです。現在、auはNTTドコモについで国内第2位の携帯キャリアで、5228万2800件(2018年3月時点、出典:TCA)もの契約数を有します。月額数千円もの料金を支払って利用されていると思いますが、契約数 x 月額料金 x 12が携帯キャリアビジネスで得られる売上ですので、安定したユーザベースに支えられたビジネスを展開していると言うことができます。
もちろん、携帯事業は他社の契約も含めると、日本の人口から見たときにすでに飽和状態にありますので、最近はKDDIも通信事業だけではなく、ライフデザインとの融合というコンセプトを提示し、付加価値型のビジネスにシフトし、さらに一人当たりの支払い単価を増やす方向にシフトしてきています。
出典:KDDI株式会社 2018年3月期決算
ライフデザインとは、具体的には銀行、カード、電気、保険などの事業やIoT技術・次世代通信5Gのことです。通信インフラという基盤だけではなく、生活の接点になる事業全体に入ってくるということですね。
出典:KDDI株式会社 2018年3月期決算
出典:KDDI株式会社 2018年3月期決算
財務実績
KDDIの売上高は、現在約5兆円。順調に成長しています。本業の売上である営業利益率も徐々に高めてきており、現在は19%台と非常に良い状態にあります。
出典:KDDI株式会社 業績ハイライト
出典:KDDI株式会社 業績ハイライト
営業利益増加要因の一番大きな柱が、さきほどのライフデザインの分野です。単価増がうまく営業利益増加に結びついていることを示しています。
出典:KDDI株式会社 2018年3月期決算
結果的に一株あたりの当期純利益(EPS)も右肩上がりです。PLベースではとても優良企業です。
出典:KDDI株式会社 業績ハイライト
株価
KDDIの株価は上昇傾向にありますが、まだ割安な状況です。状況的には、株価は昨年の年末に一気に下落しましたが、その後、徐々に回復してきています。
出典:Google Finance
しかし、株価を携帯事業がメインのNTTドコモと比較して見ると、ご覧の通りで去年の年末からはまだ大きく負けている状況です。逆に言うと、本来の企業価値が正しく株価に反映されていないとも言えますので、現在はまだ割安な状況にあると考えることもできます。株価収益率(PER)がNTTドコモと同様のレベルに達した場合、株価は3280円程度になるためです。そのため、先のあるビジネスモデル、健全な財務状況、現在の株価であればまだ買いと考えて良いかと思います。
出典:Google Finance
株主優待
KDDIは株主への利益還元にも非常に積極的な会社です。配当金はすでに16期連続の増配中で2018年度も増配の見込みです。株価は徐々に上がってきていますが、現在の株価2935円で購入した場合でも、利回りは約3.4%です。
出典:KDDI株式会社 配当情報
また、配当金の他に株式保有数に応じて、カタログギフトの贈呈(3月31日時点での株主名簿に載っている方のみ、2018年はすでに過ぎてしまいました・・・)があります。カタログギフトは100株からいただくことができますので、まずは一口投資してみるとさらに美味しい還元があります。100株で3000円相当のギフト込みで利回りを計算すると、約4.4%。株主になると素晴らしい利回りを得ることができます。
出典:KDDI株式会社 株主優待制度
管理人の投資状況
元々100株を保有していましたが、下落したタイミングで買い増しをしてその後、売ったり買ったりを繰り返しつつ、現在は300株保有しています。3月決算も良好でしたし、このまま徐々に上がっていってくれるといいなと思いつつ、長期ホールドの予定です。
最後に
KDDIは大手企業でありながら、現在も高い成長力を持つ優良企業です。仮に多少株価が下落したとしても利回り3.4%の高配当銘柄ですので、売ってよし持っててよしのオススメ銘柄です。
最低保有に必要な金額が30万円程度と決して安い銘柄ではありませんが、余裕資金がある方には魅力的な銘柄だと思います。